ニューヨーク州の大麻規制当局は、全ての事業者を対象にして嗜好用大麻市場のビジネスライセンス申請を来月から開始すると発表しました。この決定によって、現在停滞しているニューヨーク州の合法大麻市場は急速に拡大する可能性が高まります。
CAURDプログラムとその問題点
ニューヨーク州では、特定の社会的に不利なグループ(CAURDプログラム)に限定して嗜好用大麻の小売ライセンスを発行していました。しかし、この制度による社会的公平性は賞賛されつつも、進展が遅く、現在23店舗しか開店していない状況があります。
訴訟と一時的な中断
さらに、最近ではCAURDプログラムが法的に問題があるとされ、ライセンスの発行が一時中断されています。
大手企業と新規事業者の参入
ニューヨーク州は、すでに医療用大麻の販売と製造をしている「登録組織」に対しても嗜好用大麻の小売ライセンスを開放することになりました。
登録組織の市場参入
元々、登録組織は嗜好用大麻市場に3年間は参入できないとされていましたが、その期間が約1年に短縮されました。これにより、大手企業が急速に市場に参入することが予想されます。
社会的公平性ライセンスの継続
もともと存在した社会的公平性ライセンスは維持され、その申請費用は半額に、技術的サポートも提供されるとのことです。
市場と法的動向への反応
この新規制は、停滞していた合法大麻市場の拡大と違法市場の縮小を目的としています。しかし、既存の大企業が予定よりも早く市場に参戦することに対し、社会的公平性ライセンス取得者や中小企業は不満を示しています。
大麻研究ライセンスの導入
新たに大麻研究ライセンスも許可されることとなり、研究目的で大麻を生産、加工、所有、購入し、市場の大麻製品を研究する機会が増えます。
このように、ニューヨーク州の大麻市場は新たなステージに突入し、多くの変化とチャンスが生まれそうです。