ストレスの軽減やリラックス効果が期待できるCBD。オイルや電子タバコリキッドなど、日常に取り入れやすいものが多いものの、「摂取後に自動車を運転しても大丈夫?」と不安になっている方も多いでしょう。
本記事では、CBDを摂取後に運転する危険性や違法性、注意点についてご紹介します。CBDオイルやリキッドを日常的に摂取している方は、ぜひ参考にしてください。
CBD摂取後に車の運転は危険?違法?
CBDを摂取した後に車を運転しても平気なのでしょうか?過去に実際に行われた研究データと共に、危険性や違法性を見ていきましょう。
CBD摂取後に運転しても危険性はないとされている
2022年にオーストラリア・シドニー大学で行われた研究では、CBDを摂取した後に車を運転しても危険性はないという結果が出ています。CBDの摂取量に関わらず、酩酊感を誘発しないため認知機能や運転能力を損なう可能性が低いという論文が発表されているのです。
研究では、17人の被験者を対象にCBDオイル・偽薬をそれぞれ15mg、300mg、1500mg摂取し、シミュレーターによる運転試験を実施。運転試験は安全な車間距離の維持、高速道路や田舎道の走行の2種類が用意されました。
血漿中のCBD濃度は時間経過と共に変動するため、被験者はCBD摂取後45〜75分後に1回目の試験を行いました。その後3〜4時間後に再試験を繰り返し、CBDオイルと偽薬の場合で計4回試験を繰り返しました。
研究の結果、CBDオイルを摂取したグループはどの量でも認知機能や運転能力を損なわないことが発覚しました。
CBD摂取後に運転しても違法にはならない
2024年9月時点では、日本国内でCBDを摂取した後に自動車を運転しても違法にはなりません。ただし、諸外国ではCBD摂取後の運転が違反になる可能性もありますので、各国の法律に準ずる必要があります。
CBD摂取後に車を運転する際の注意点
CBD摂取後でも運転能力に影響はないという研究結果が出ていますが、注意点もあります。どのような点に注意するべきなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
体質によってはCBD摂取後の運転は控えるべき
体質は人によってそれぞれですが、特にCBDの効果を感じやすい人は摂取後の運転は控えた方が良いでしょう。「CBDオイルを少量でも摂取すると眠くなる」「CBDリキッドを吸うと気分が悪くなる」という体質の場合は、摂取後の運転に危険が伴う可能性があります。
CBDの摂取後に運転しても絶対に安全というわけではありませんので、自身の体質とよく相談することが大切です。
摂取後に運転すると危険なカンナビノイドも…
基本的にはCBDを摂取して運転しても問題ありませんが、カンナビノイドの中には運転に支障をきたす可能性が高いものもあります。どのようなカンナビノイドが危険なのか、詳しく見ていきましょう。
陶酔作用を持つカンナビノイド摂取後の運転は危険
カンナビノイドの中には、摂取することで酩酊感や多幸感といった陶酔作用をもたらす“サイコアクティブ系カンナビノイド”と呼ばれるものがあります。これらのサイコアクティブ系カンナビノイドを摂取してから運転すると、認知機能や運転能力に影響を及ぼして危険になる可能性が高いでしょう。
- THC
- THCH
- HHCH
- HHCPO
- CB9
- 10-OH-HHC
これらのサイコアクティブ系カンナビノイドを摂取した後は、車やバイク等の自動車を運転しないようにしてください。
CBD摂取後に車を運転する際の注意点まとめ
本記事では、CBDを摂取後に運転する危険性や違法性、注意点についてご紹介しました。
CBDを摂取した後でも認知機能や運転能力に影響はないという研究結果が出ていますが、個人の体質によっては眠気や酩酊感を感じる可能性もありますので、なるべく運転は控えた方が良いでしょう、
また、CBD以外の多幸感や陶酔作用を持つサイコアクティブ系カンナビノイドは、認知機能や運転能力に悪影響を与える可能性が高いため、摂取後の運転は控えてください。
CBDオイルやリキッドを日常的に摂取していた方は、ぜひ本記事を役立てて安全なドライブライフを送りましょう。