CBDオイルやリキッドを選ぶ際に「アントラージュ効果」という言葉を目にするシーンは多いと思います。しかし、耳慣れない言葉で意味やどのようなメリットをもたらすのかは、わからない方も多いとことでしょう。
そこで本記事では、アントラージュ効果の意味やメリットについてわかりやすく解説していきます。アントラージュ効果の歴史やCBD製品の選び方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
アントラージュ効果とは?意味を解説
アントラージュ効果=相乗効果の意味
アントラージュ効果とは、複数の成分が一緒に働くことで引き出される相乗効果のことを指します。この現象は、自然界の様々なものに見られ、特に、植物に含まれる様々な成分が共同して作用することで、その植物の有用性を最大化します。
CBDとアントラージュ効果の関係
CBD製品においては、CBDだけではなく、他のカンナビノイドやテルペンといった成分が一緒に作用することで、その効果が増大すると言われているのです。
例えばCBDオイルにおいては、CBDだけでなく、CBTやCBN、CBGなどの他のカンナビノイドや、リモネン、ミルセンなどのテルペンを含む場合があります。これらの成分が協力して作用することで、リラクゼーション、ストレスや痛みの軽減といったCBDの効果を最大限に引き出すと考えられています。
アントラージュ効果を体感できるCBD製品の選び方
前述の通り、アントラージュ効果は複数のカンナビノイドやテルペンによって発揮されるものです。つまり、CBDを単体で接種してもアントラージュ効果は得られません。
かと言って、CBD単体の接種量を増やしたとしても、一定の接種量を超えると効果は増加されずに減少してしまうと言いう研究結果が報告されています。(単体CBDの釣鐘状用量反応)
そのためアントラージュ効果を体感するには、CBDだけでなくCBGやCBNなど、その他のカンナビノイド類を含むオイル・リキッドを選ぶ必要があるのです。
CBD製品を選ぶ際は成分表をチェックして、CBD以外のカンナビノイド・テルペンを含むものを選ぶようにしましょう。
アントラージュ効果が発見された歴史
アントラージュ効果は、1998年にイスラエルの有機化学者「Raphael Mechoulam」と「Shimon Ben-Shabat」によって提唱されました。
2人はヘンプ(大麻)の様々な成分が単独で作用するよりも一緒に作用したとき、より強力な効果を発揮することを発見しました。これがアントラージュ効果と呼ばれる現象の起源です。
特に、CBDやCBNなどのカンナビス由来の化合物群と、テルペンと呼ばれる植物由来の香り成分が協働することで、予想以上の効果が生じることを発見しました。アントラージュ効果の発見はCBD製品の研究と開発において、現代においても非常に重要なものとなりました。
アントラージュ効果についてのまとめ
アントラージュ効果とは、複数の成分が共同して働くことで引き出される、相乗効果のことを言います。この効果により、より強力で広範な効果を体感することが可能となります。
特にCBG・CBN・CBT・テルペンなどヘンプ(大麻)の様々な成分が協力して働くことで、私たちの健康や生活の質の向上に貢献することでしょう。
また、アントラージュ効果については現在もさまざまな研究が行われており、その詳細なメカニズムや全ての成分間の相互作用など、まだ解明されていない部分も多いのが現状です。そのため、今後の科学的な進歩によりさらに理解が深まることが期待されています。