タイ、嗜好用大麻を禁止へ。合法化から僅か1年半

大麻

2024年1月9日、タイの保健省は嗜好用大麻を禁止する法案を発表。タイのチョルナン・シリカウ公共衛生大臣は、大麻に関する法律改正の提案に署名し、大麻が娯楽目的で使用されてはならないと強調しました。

提案された法律では、大麻の使用は厳格に医療目的に限定され、同時に大麻の健康上の利点を広く奨励することが明記されています。

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医療目的の大麻利用奨励

9日に発表されたところによれば、新法は大麻の医療利用を推進するものであり、そのための具体的な利点が強調されています。これには、慢性疼痛の軽減や精神的な不調和の緩和などが含まれています。

娯楽目的の制御と予防策

一方で、法案には大麻の娯楽目的での使用を明確に制御し、予防するための措置も盛り込まれています。チョルナン博士によれば、この制御策は内閣によって可決される省令の形であるか、あるいは特別なパネルから提案される可能性があります。

法案の進捗と今後の展望

内閣が法案の原則を承認すれば、これは下院に提出され、審議されることになります。ただし、法案には大麻の購入に医療証明書が必要かどうかについての具体的な記載はまだなく、今後の審議で注目されることとなります。

合法な大麻店の運営継続

大麻店に関しては、法的に登録された店の営業免許の取消についてはまだ法律が整備されていないとされています。ただし、法律が施行されると、大麻店はタイで合法と見なされる大麻の部分のみを販売することが求められます。

合法基準としてのTHC濃度制限

大麻製品に関しては、麻薬規制法に基づき、THC(テトラヒドロカンナビノール)濃度が重量に占めて0.2%を超える場合にのみ非合法とされます。これにより、合法的かつ安全な大麻の流通を確保するための基準が設けられています。

タイでは、大麻の法的取り決めが進展する中、医療利用の促進と娯楽利用の制限を両立させるための具体的な規制策が今後の焦点となりそうだ。

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著者

2019年〜CBD系のカンナビノイド製品制作を開始。オレゴン州で製品の販売や原材料の輸入・輸出事業を経て、カンナビノイド業界に携わる企業の経営サポート・コンサルティングに携わる。