米国の大手VAPEリキッドメーカー、基準値以上のTHCを含む製品を販売した疑い

アメリカ合衆国の人気VAPEリキッドメーカー『Stiiizy』が、消費者から「基準値以上のTHCを含んだリキッドを販売している」として訴訟を提起されました。同社はこの訴えを事実無根と反論し、徹底抗戦の姿勢を見せています。

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訴訟の背景

2023年4月、イリノイ州のテイラー・バイロン氏とミズーリ州のテリー・ベリー氏の二人が、イリノイ南部地区裁判所にStiiizyを相手取って訴訟を提起しました。彼らはStiiizyのヘンプ由来製品が連邦法で許可されている0.3%を超えるTHCを含んでいると主張しています。

原告の主張
  • Stiiizyの製品は、連邦法で許可されている0.3%を超えるTHCを含んでいる。
  • ラボテストの結果がその証拠となる。

Stiiizyの反論

Stiiizyは2023年6月6日に提出した法廷書類で、「原告の主張は根拠がない」と反論しています。同社は、原告が示した証拠は別の製品に基づく単一のラボテストに過ぎず、実際に問題の製品をテストした証拠は示されていないと主張しています。

原告の主張
  • ラボテストは無関係であり、製品であるリキッドではなく、収穫前の植物そのものに対して行われなければならない。
  • ラボテストの結果がその証拠となる。

アメリカ合衆国での内法的規制とヘンプ製品の取扱

2018年の米国農業法案(Farm Bill)は、0.3%以下のTHCを含む「ヘンプ」または大麻の栽培と販売を合法としています。しかし、多くの州は、THCを含むヘンプ由来製品の普及を抑制するために独自の規制を導入しています。

Stiiizyの今後の展望

イリノイ州での訴訟だけでなく、Stiiizyはカリフォルニア州でも法的問題に直面しています。先月、同社は匿名のティーンエイジャーから「危険な高濃度のマリファナベイプ製品」を若者に販売しているとして訴えられました。

Stiiizyは現在、訴訟の却下を求めていますが、この問題がどのように解決されるかはまだ不透明です。同社は消費者の信頼を維持しながら、法的規制に準拠した製品を提供するために努力を続ける必要があります。

まとめ

StiiizyのTHC含有量を巡る法的論争は、ヘンプ製品業界全体に影響を与える可能性があります。消費者は、製品の安全性と法的準拠性に関する情報を正確に把握することが重要です。Stiiizyの今後の動向に注目が集まる中、業界全体としてもさらなる透明性と規制遵守が求められるでしょう。

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著者

2019年〜CBD系のカンナビノイド製品制作を開始。オレゴン州で製品の販売や原材料の輸入・輸出事業を経て、カンナビノイド業界に携わる企業の経営サポート・コンサルティングに携わる。