2023年11月14日、れいわ新選組は衆議院本会議において賛成多数で可決された「大麻取締法等改正案(正式名称:大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律案)」に含まれる、大麻使用罪に対して反対を表明しました。
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厳罰化に対する議論がなされていない
れいわ新選組が大麻使用罪に反対する理由の一つとして、大麻の使用を厳罰化することへの議論が十分になされていない、ということを挙げています。
まず、国家が国民に対し、
ある行為を犯罪行為とするとき、
特に厳罰化する場合には慎重でなければならない。賛成、反対双方の意見を踏まえ、丁寧に議論することが重要である。
しかし残念ながら、そのような真摯な取り組みは行われず、
厳罰化を推し進めたようだ。
同党はさらに、過去に厚労省が開催した大麻使用罪についての会議において、2021年の会議で使用罪創設に強く反対の意見を表明した委員3名が、翌年の会議に招集されなかった件、政府が有識者を恣意的に選び、大麻使用罪創設前提で議論を誘導した件についても疑問の念を抱いているようです。
政府が大麻の有害性の印象操作を行っている?
さらに、れいわ新選組は大麻使用罪の創設について反対の意見を発表する理由として、政府が大麻の有害性についての印象操作を行っている旨の発言をしています。
- 大麻がゲートウェイドラグとなる可能性に言及しているものの、検挙者のデータは真逆の数値を示している
- 大麻合法化後のコロラド州で交通事故が増加していると言及したものの、そのような事実は確認されていない
医療目的での大麻使用には賛成
大麻使用罪に反対声明を発表したれいわ新選組ですが、「大麻取締法等改正案」に含まれる医療目的での大麻解禁には、医療上の有用性が認められていて、難治性てんかん等への効果に期待が持てるため。賛成の意見を発表しています。