大麻や危険ドラッグに関する話題が広がる中、アッパー系・ダウナー系という言葉を耳にする機会が増えました。近年では性格診断などでも用いられる言葉ですが、どちらも元々は薬物の種類を示すものです。
本記事ではアッパー系・ダウナー系の違いについて、わかりやすく解説します。代表的なドラッグの種類や効果の違い、リスクや危険性についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
アッパー系・ダウナー系に関する正しい知識を持ち、自身や大切な人たちの健康を守りましょう。
※本記事は違法行為を推奨するものではありません
アッパー系とダウナー系の違いについて
アッパー系・ダウナー系とは、ドラッグや大麻の種類を示す言葉です。
主に心身への作用の仕方でそれぞれに分類されますが、どのような違いがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
アッパー系は気分の高揚、集中力を高める作用
アッパー系とは、気分の高揚や集中力を高める作用を持つ興奮剤系ドラッグです。神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの放出を促し、一時的な覚醒効果をもたらします。
- 気分の高揚
- 集中力の向上
- 覚醒、興奮作用
- 心拍数の上昇
- 運動量の増加
- 不眠
近年では、テンションが高い状態や気分を盛り上げる音楽、脂質や糖質が多い食べ物をアッパー系と呼ぶこともある他、自分本位で空気が読めない人をアッパー系コミュ障と呼ぶこともあり、様々な比喩表現で使用されています。
ダウナー系は気分を落ち着かせ、リラックスさせる作用
ダウナー系とは、気分を落ち着かせてリラックスさせる作用を持つ鎮静剤系ドラッグです。中枢神経の働きを抑制することで、緊張や不安を和らげ、一時的にリラクゼーション効果を促進します。
- 気分の抑制
- 不安、ストレスの軽減
- 鎮静、麻酔作用
- 睡眠導入
- 思考力の低下
ハイテンションな印象を持つアッパー系に対し、モノトーンで落ち着いた印象を持たせるダウナー系ファッション、薄味でも満足度が高いダウナー系フード、他人本位で自分に自信がないダウナー系コミュ障などの言葉が使われることもあります。
代表的なアッパー系とダウナー系のドラッグ等の種類
アッパー系・ダウナー系に分類されるドラッグや成分には、どのようなものがあるのでしょうか?代表的な例について見ていきましょう。
アッパー系に分類されるドラッグ等
アッパー系に分類される代表的なドラッグや成分には、主に以下のようなものがあります。
- コカイン
- アンフェタミン(覚せい剤やシャブ等)
- メタンフェタミン
- カフェイン
- ニコチン(タバコ)
- MDMA
- LSD
- メチルエフェドリン
ダウナー系に分類されるドラッグ等
ダウナー系に分類される代表的なドラッグや成分には、主に以下のようなものがあります。
- ヘロイン
- モルヒネ
- アルコール
- ベンゾジアゼピン
- アヘン
- シンナー
- ケタミン
- GHB
- 大麻
危険ドラッグを所持・使用するリスク
当然ですが、危険ドラッグや大麻の使用には大きなリスクが伴います。使用することで体調に異変をきたして緊急搬送されるケースがあれば、最悪の場合は死に至る場合もあります。
また、日本国内では危険ドラッグの使用はもちろん、所持するだけでも犯罪です。
具体的にどのようなリスクや刑罰の対象となるのか、見ていきましょう。
危険ドラッグがもたらす心身への影響
アッパー系・ダウナー系に限らず、ドラッグの乱用や長期使用は心身に大きな害を与えます。ドラッグの種類や摂取量によって異なりますが、一般的には以下のような影響があると言われています。
- 精神的依存
- 幻覚、幻聴
- 抑うつ、不安
- 不眠
- 吐き気
- 疲労感
- 痙攣
- 摂食障害
危険ドラッグの所持・使用に対する刑罰
- 覚醒剤(所持・使用):10年以下の懲役
- 大麻(所持):5年以下の懲役
- 麻薬(所持・施用):10年以下の懲役
引用:警告(薬物違反)
まとめ
本記事ではアッパー系・ダウナー系の違いについて解説しました。
アッパー系・ダウナー系は主に心身への作用の仕方でドラッグを分類する際に用いられる言葉です。アッパー系は興奮や覚醒作用をもたらすもの、ダウナー系は鎮静作用をもたらすドラッグが分類されます。
覚醒剤や麻薬などの危険ドラッグの乱用は、自分自身の健康だけでなく周りの人々に計り知れない悪影響をもたらします。安易に入手したり、使用したりしないようにしましょう。