「HHCHでブリってマンチが止まらない」「ヘビーストーナーだから麻抜きしないとカチカチのリキッドでもキマらない」
不意にそんなことを言われても、大麻やヒップホップカルチャーに興味がなかった方からすると頭に「?」が浮かんでしまうでしょう。大麻に関するスラングは古くから存在するもの〜近年誕生したものもあり、日々進化しているのです。
本記事では大麻関連の代表的なスラングと意味を、例文付きで解説します。カルチャーに興味がある方はもちろん、SNSでスラングを見かけて気になった方もぜひ参考にしてください。
大麻のスラングが生まれた背景
近年、TwitterやInstagramなどSNSの普及やヒップホップの流行により、以前よりも大麻関連のスラング・隠語・用語を耳にする機会が増えました。まずは、大麻関連のスラングが生まれた背景について紐解いておきましょう。
違法性を隠すための隠語
当然、大麻は日本国内では違法薬物に指定されていますが、海外諸国では合法的に嗜好品として親しまれています。法律で規制される中、取引やコミュニティ内で安全にコミュニケーションを図るために大麻のスラングは生まれました。
違法薬物はそれぞれにスラングが存在しますが、とりわけ大麻は他と比べてスラングが多いのが特徴です。どのようなスラングが存在するのか知ることで、より大麻カルチャーを知ることができますの。
大麻の呼称に関するスラング
マリファナ(Marijuana)
マリファナは大麻を乾燥させて生成される薬物の呼称です。大麻由来の薬物を一括りにマリファナと呼ぶこともあります。
ガンジャ(Ganja)
ガンジャは主にジャマイカでの大麻の呼称です。「ガン」は草「ジャ」は神を意味し、神の草として親しまれています。
カンナビス(Cannnabis)
カンナビスは大麻の英名で、Cannnabis Satiba L.(カンナビス サティバ エル)を省略したスラングです。
ヘンプ(Hemp)
ヘンプは主にTHC(精神作用成分)をほとんど含まない、産業用大麻を指す呼称です。嗜好品よりも繊維素材を指すケースが多くなります。
クッシュ(Kush)
クッシュは高品質な大麻の品種、または大麻自体を指すスラングです。語源は大麻栽培が活発なアフガニスタンの”ヒンドゥークッシュ(Hindu Kush)山脈”だと言われています。
OGクッシュ(OG Kush)
OGクッシュは大麻の品種の1つです。世界中で最もポピュラーな品種と言えます。
バッズ(Buds)
バッズは大麻草の花穂部分を集めた乾燥大麻の呼称です。THCの含有量が多いのが特徴といえるでしょう。
ハシッシュ(Hashish)
ハシッシュは大麻草の葉や花穂を、樹脂で固めた製品を指します。
ウィード (Weed)
ウィードは80年代頃にアメリカで流行った大麻のスラングです。
カンナビノイド(Cannabinoid)
カンナビノイドは大麻草に含まれる化学物質の総称です。
420(Four-twenty)
420は主にアメリカの大麻カルチャーにおいて大麻を指すスラングです。4月20日が「大麻の日」と呼ばれることもあります。
麻
麻は大麻草の植物学的な名称ですが、近年ではSNS上で大麻を指すスラングとしても頻出しています。
野菜
野菜は日本国内で浸透している大麻のスラングです。近年ではSNS上での大麻取引の隠語に使用されていたことで話題になりました。
チョコ
チョコは「野菜」同様に大麻を指す日本国内でのスラングです。覚醒剤などその他の違法薬物の総称として使われる場合もあります。
ブロッコリー
ブロッコリーも大麻を指す日本国内でのスラングの一つです。SNSを中心にスマホ絵文字「🥦」で表記されることがほとんどでしょう。
みどり
みどりは大麻の色から連想して生まれたスラングです。レゲエDJのCHEHONの楽曲名に採用されたことでも有名になりました。
大麻関連の代表的なスラング【例文あり】
ストーナー
ストーナーは日常的に大麻・カンナビノイドを接種している愛好家を指すスラングです。
例文
- ヒップホップの中でもストーナーラップが一番好き。
- ヘビーストーナーの友人でもブリブリになった。
手押し
手押しは、大麻やカンナビノイド製品を対面で直接取引(手渡し)するという意味のスラングです。
例文
- 関東限定で手押し可能です。
- #手押し
ブリブリ
ブリブリは大麻やカンナビノイド製品の効果で陶酔(トリップ)状態にあることを指すスラングです。
例文
- 高濃度のリキッドでブリブリになった。
- ブリった時に音楽を聴くと気持ち良い。
マンチ(マンチーズ)
マンチは大麻由来の成分で味覚が敏感になり、食欲が激しく湧いてくる状態を指すスラングです。
例文
- マンチが止まらなくてつい食べ過ぎてしまう。
- マンチ中に食べるラーメンが堪らない。
パフ
パフは主にリキッドやジョイントなどの製品を吸引する時に使われるスラングです。
例文
- 2パフでブリブリになれた。
- 香りが好みでついパフパフしてしまう。
バッド
バッド(バッドトリップ)は大麻由来の成分を過剰に接種し、気分が悪くなった時の状態を指すスラングです。
例文
- 吸引しすぎてバッドに入ってしまった。
- バッドから抜けるのに時間がかかった。
ホットボックス
ホットボックスは密室で大麻を使用することで、室内に煙が充満していることを指すスラングです。
例文
- 某クラブのVIPルームがホットボックスになっていた。
大麻吸引グッズに関するスラング
ジョイント
ジョイントは乾燥大麻を紙で巻いたものを指す呼称です。
ロウペーパー
ロウペーパーはジョイント、紙巻き大麻を巻くための巻紙の呼称です。
キセル
キセルは乾燥大麻や刻みたばこを吸引するための道具の呼称です。
パケ
パケは大麻等の薬物を小分けにするための、チャック付きのビニール袋を指すスラングです。
ベイル
ベイルは袋に詰め込まれた大麻を表すスラングです。
ボング
ボングは大麻やタバコを吸引するための、水パイプ式の喫煙具の呼称です。
大麻のスラングを使いこなそう
今回は大麻に関する代表的なスラング・愛称・呼称をご紹介しました。一口に大麻と言っても、スラングの数は数十種類にものぼります。
大麻のスラングを日常生活で活用するシーンは少ないですが、覚えておくと映画や音楽をより一層楽しむことができます。特にストリートシーンやヒップホップシーンでは頻繁に使われることもありますので、覚えておくとより深くカルチャーへの造詣を深められるでしょう。
また、CBDやHHCH等のカンナビノイド製品を購入する際にも、ショップ選びなどに役立つかと思いますので、ぜひ本記事をお役立てください。